なんこ鍋の由来
秋田県北秋田市阿仁地区にあった阿仁鉱山で馬肉のことをなぜ“なんこ”というかについては諸説があります。
阿仁鉱山に伝えられている説は、三枚鉱山に言い伝えられている次の話によります。
三枚鉱山でその昔、ヨロケ(珪肺)になって働けなくなった鉱夫が、放牧していた馬が沢に転落して死んでしまったので、その肉を食べたところ元気になりました。
当時、鉱山社会では動物の肉を食べる習慣はなく、馬肉を食べるには合法的な理由が必要でした。
そこで、思いついたのが、方位を十二支であらわす伝え方。
つまり、北は子(ね)、午(うま)は南・・・すなわち「馬は南」であるから「南向」と言ったそうです。
阿仁鉱山は、主要鉱山が南北に並んでいることも関係あるという解釈もあるそうです。
かつて日本一の鉱山と謳われた阿仁鉱山の食文化は、現在も受け継がれ、その風味・美味しさとともに、健康食としても愛されております。 |